小学生の家庭学習はいつからはじめる?上手に習慣化させるコツは?

「小学生だからまだいいかな?」

「中学生になったらがんばれば大丈夫」

と思っていたら我が子のテストや成績表が悪かったという話はよくあります。

もちろん、勉強はいつでも誰でも「やろう!」と思えばできますが、実はこの「勉強はじめよう!」の切り替えが中学生や高校生になってからだとなかなか難しい!というのが実際のところなんです。

思春期真っ只中の子供たちが、親の話を素直に聞くでしょうか…。

それに、授業に試験、部活に学校行事と朝から晩まで、土曜も日曜もスケジュールいっぱいで中高生の生活もなかなか大変なものです。そんな中に急に「勉強する時間」を組み込んで習慣化するのは一苦労です。

本来なら、自分から「勉強しなくちゃ!」の気づきがあるのが一番いいのですが、それを待つのもなかなか大変です。

そこで今回は小学生の家庭学習について解説します。習慣化させるにはどうしたらいいかもお伝えしていきますので、ぜひ最後までご一読ください。

小学生の家庭学習、いつからはじめる?

小学生の家庭学習の目的は「毎日の学習習慣を定着させること」です。低学年の内から自然と毎日勉強する習慣がつけば、勉強が苦にならなくなるからです。

毎日勉強するのが当たり前になってしまえば、受験勉強にも備えられますよね。

小学校になったら幼稚園とは違って「宿題以外の勉強を毎日する」としておけば、習慣化されていきます。
早いうちから習慣化されてしまえば、大きくなって勉強するかしないでケンカすることもありませんよ。

子どもにやる気をださせ家庭学習を習慣化させる3つのポイント

小学生になったら家庭学習をさせ、毎日勉強する習慣をつけておくのが大切です。
とはいえ子どもにやる気がなければ、習慣化させることはむずかしいですよね。

家庭学習のモチベーションをあげるコツは、

  • 達成感を味合わせる
  • 小さなことでもできたらほめる
  • 家族みんなで勉強する

です。他にも家庭学習を習慣化させるとある大きなメリットがあります。

習慣化させるコツも含め、くわしくは下記の記事をご覧ください

>>【定着の重要性!】小学生のうちから家庭学習を習慣化させる4つのコツ

小学生の家庭学習で親がしてはいけない3つのことと対処法

小学生の子どもが家庭学習するとき、親はどんなことに注意をすればいいでしょうか。

ここからは、

  • 「勉強しなさい」は言わない
  • 口出しせず見守る
  • 無理強いはしない

について、解説していきます。

1、「勉強しなさい」は言わない

たとえ勉強していなかったとしても、子どもに「勉強しなさい」は言わないようにしましょう。

「そんなのわかってる!」と思われそうですが、これが後々、大きな成果として返ってくることを信じてください。

「だって、いつまでたってもやり始める気配がないから!」「言わなければ、ずっとやらないから!」

わたしも親ですので、その気持ちよーくわかります。

しかし、これは修行だと思ってください。

焦る気持ちをグッとこらえて、子どもがやる気になるまで見守る!自分にとっての大切な修行だと。

もし、イライラして言いそうになってしまったら?

お腹の底までいっぱいに空気を吸って、それを外に向かって一気に吹きだしましょう!もしくは柏手を打つんです!

私の祖父はお坊さんで、神社でもないのになぜ柏手?と思うのですが(汗)それが我が家の教えでした。

小さな頃から、嫌な事があったりイライラ&モヤモヤしている時はこうするのがいつの間にか習慣化していました。

そうして、自分の気持ちをリセット!自分の中に入り込んだ鬼を追い払い、空間も浄化して気持ちを切り替えるんです。

誰しも毎日のように口うるさく言われたらやる気なんて出ません

もしも夫が「はぁ~?まだ、晩飯の準備終わってないの?何回同じことやってんの!すぐ作りなさい!」

この晩飯の準備を宿題に変えて言ってみるとやる気が出ないのはすぐにわかるはずです。

ただ、どうしても我慢ならないとき私は次のように声かけしています。

「ペイ アテンション プリーズ!!!」

そして

「ママは、今、何を考えていると思いますか???」

と続けて、子どもたちに考えてもらうようにしています。

これが絶対に効く!とは言えません。けれども、英語で叫ぶことで子供たちが振り返る。そして、親自身イライラで笑顔が作れなかったとしても日本語で「ちょっと!またやってないの?」「早くしなさいよ!」「聞いてんの?」などとダイレクトに言われるのと違って子供たちの「またか。。。」も回避できるのです。

「勉強したの?」など親の口癖が子どもの脳の中でパターン化してしまうとその思考は「家庭学習=親がイライラ」と映像として焼き付いてしまうことに。一方の親も「どうしてできないんだろう!」から「また同じこと言っちゃった」そして「自己嫌悪」と負のスパイラルへ…。

勉強を強制的にやらされたことにより、勉強が嫌いになる子が多いのです。「家庭学習=イヤなこと」と子どもに刻み込まないようにしましょう。

2、子どもにきかれるまで「口出しせず見守る」

親は子どもがきいてくるまで口出しせず見守りましょう。

子どもが勉強しているノートを覗くと間違いをみつけてしまう事ってありますよね。でも、そこで即座に「これは違うでしょ?」などと口をはさんでしまっては、家庭学習へのモチベーションがさがってしまいます。親もかつては小学生でした。自分自身がされて嫌だったことを一呼吸置いて思い出してみると良いと思います。

親はあえて指摘をせず、子どもが気づくまで見守りましょう。気づいたことが素晴らしいことだとほめてあげることも忘れずに。

3、無理強いしない

勉強する時間になっても家庭学習をしようとしない場合、子どもへの無理強いは禁物です。

小学生だって同じで、誰しもやる気がないときはあるから。子どもだって毎日やる気があるとは限りません。

やる気がないところへ無理に勉強させたとしても、親子お互いがストレスを感じるだけです。

読書をさせると国語力がのびる?

家庭学習で読書をさせると国語力はのびます。ただし読書をする子は、国語が得意とは限りません。

好きな授業があれば、嫌いな授業もあるからです。ただ読書が好きな子どもであれば、はじめての文でもスラスラ読めたり、読むスピードが速くなったりします。

本から得られる知識・漢字・ことわざ・歴史に興味をもったり、文章題に臆したりすることなくチャレンジできるでしょう。読書を楽しめることが大切です。

小学校入学前から小学生向けの本を何冊か用意しておくのもひとつの方法です。

他にも子どもの国語力をのばす方法について解説しています。

文字に触れていくことはとても大切です。くわしくは下記の記事をご覧ください

>>【学力アップ】小学生に読書習慣を身につけさせる方法【成績アップ】

家庭学習で英語を飽きずにさせるには

2020年4月から小学生は英語が必修になりました。グローバルな世の中、英語を覚える必要があるからです。

家庭学習において英語を飽きさせないためには、

  • 子どもの英語力を知る
  • 長期的な習慣とさせる
  • 「読み・書き・話す・聞く」をバランスよく
  • 英語を家庭学習させるための目的をもつ

ことが大切です。母国語ではない言葉を短い期間で覚えさせるのはむずかしいです。少しずつでも長い時間をかけて覚えさせましょう。

グローバル世代を生き残るためには小さいころからの英語教育が大切

英語を習慣化させたり、バランスよく学習させたりするための方法については、詳しくは下記の記事をご覧ください。

>>【英語学習のはじめ方】小学生の家庭学習|いつからはじめる?

たくさんある通信教育はどれを選べばいい?

子どもに家庭学習はさせたいけど、問題集はどれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。そんなときは小学生向けの通信教育を利用してみましょう。

多くの通信教育ではテキストと問題集がセットになっているからです。ただし通信教育の教材がすべてではありません。

足りない部分は市販の問題集で補うことが大切です。問題集を選ぶときは、

  • 子どもが苦手な分野はどれか
  • 子どもが楽しめるのはどれか
  • 学校の教科書と合っているか

などを参考にしてみてください。

通信教育も進めていくうちに、現在の子どものレベルに合わないと感じる場合があります。

低学年からはじめた教材が高学年になっても合うとは限りません。進級するタイミングで子どものレベルに合うか確認しておくと安心です。

小学生の家庭学習を楽しんでさせるために通信教育は大きなメリットがあります。学校の授業では体験できないことも含め、詳しくは下記の記事をご覧ください。

>>小学生の家庭学習に通信教育は不要?必要?講座の正しい4つの選び方

小学生の家庭学習は早めに習慣化させよう:まとめ

小学生の家庭学習は、習慣化させることが大切です。中学生や高校生になっていきなり勉強をはじめても子ども自身がつらいだけだから。

小学校低学年のうちから少しずつ家庭学習が習慣化されていれば、受験勉強にもスムーズに移行できます。

習慣化させるには、

  • 「勉強しなさい」は言わない
  • 子どもにきかれるまで口出しせず見守る
  • 無理強いしない

ことが重要です。