幼稚園から小学生になり、少しだけ大人びたようにみえる我が子。新品のランドセルを背負いとてもかわいらしい姿が微笑ましいですよね。
入学してみると気になるのが、家庭学習。
「一体どれくらい勉強させればいいのかしら……」
「受験で苦労をさせたくない」
と、悩みはつきないものです。
親としてはできるだけ子どもに学習させる習慣を付けたいですよね。今回は、小学生から家庭学習を定着させる4つのコツをご紹介します。自発的に家庭学習させるポイントも解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
小学生から家庭学習を定着させる4つのコツ
小学校のうちから家庭学習を定着させるために大切なのは「させる」ではなく「自分から率先して」行わせること。
家庭学習を定着させるには、以下の4つのことが重要です。
勉強する環境を整える
お気に入りの机や勉強道具、自分専用の辞書を準備してあげましょう。家族の誰かと共通のアイテムだとモチベーションがさがってしまうからです。
たとえば勉強に使いたいと思っていても、誰かが使っていたら待っていなくてはいけません。
限られた時間がもったいないですし、待っている間に学習意欲が低下してしまう要因になってしまいます。
学習することが楽しいと思える習慣を
受験になっていきなり勉強しようとしてもむずかしいです。というのも勉強の習慣がなかったから。
勉強自体をどうすすめたらよいのか、小さな頃から習慣化されていないと身につきません。
低学年のうちから勉強を毎日習慣化させるのが望ましいとされています。
勉強が日課になってしまうよう、楽しいエッセンスを勉強に足してあげてください。
知的な好奇心をくすぐる
「なぜこうなるのかな?」や「どうして?」という好奇心を大切にしてあげてください。子どもが聞いてきたらうるさがらずに、付き合ってあげることが重要です。
「なぜ?」に対して親が共感したり、「どうしてそう思うのか」といった疑問点を絞り出したり、
親も子どもと一緒になって「そうだよね~これはどう?」としてあげると、子どもも楽しんで勉強しますよ。
調べ方や学び方を親が教える
「今日はなにをすべきなのか」や学習道具やノートの使い方はもちろん、「ノートのまとめ方」を親が教えてあげましょう。
ノートをまとめていくうちに疑問点がわいてくるからです。
疑問点をそのままにせず追求させることが勉強には大切です。
子どもにやる気をださせ家庭学習を上手にすすめる3つのポイント
家庭学習を習慣化させるには、子どもにやる気をださせることがポイントです。
ここからは子どもにやる気をださせ、家庭学習を上手にすすめるための3つのコツを解説していきます。
達成感を味合わせる
小学生の家庭学習は少しずつでも長く続けることが重要です。
長く続けるためにも「できた!」「わたし(ぼく)にもがんばれた!」といった達成感を味合わせることが大切です。
「次もがんばろうかな」につながるからです。
達成感が目にみえるようにたとえば、
- はなまる以外の特別な丸付けをしてみる
- 子どもが好きなキャラクターのシールを貼る
などです。
小さなことでもできていたらほめる
親からみると「もっとテキパキできないのかな」と思うことがあります。
「早くできるようになれば…」という気持ちのあらわれだから。
親としては当たり前にできることでも、小学生の子どもにとってははじめての経験がほとんどです。
小さくても構わないのです。小さなことでも「できた」を積み重ねて、おおげさかな?と思うほどにほめてあげてください。
子どもにとって一番身近な大人である大好きなママやパパにほめられるだけでとてもうれしいものですよ。
たくさんほめられたくなって家庭学習やお手伝いをすすんでやる子に育ったらうれしいですよね。
家族みんなでお勉強タイムをつくる
勉強するのは「小学生の子どもだけ」では、やる気がダウンしてしまいます。
「どうしてわたし(ぼく)だけ?」となるから。
子どもがせっかく勉強しようとしているのに、リビングで親がテレビをみていたりスマホをさわったりしていませんか?
私の先輩の心理学者に「うちの子ども本を読まないんです。。。と相談してくる親自身が本を全く読まずに子供の前で常にスマホをいじっているんだよ。これでは、子供もやる気が起きないよね」と話してくれた人がいました。
なるほどですよね。
家庭学習へのやる気を育てたいなら、親も一緒に勉強タイムを楽しみましょう。
たとえば子どもが勉強している間パパは読書を、ママは家計簿をつけるなどして静かな時間を家族で過ごしてみてください。
「自分だけ」にさせず、家族みんなで一緒になにかする雰囲気がやる気につながりますよ。
子どもがやる気ないときはムリをさせない
「勉強しなさい!」と強く言ったり、無理強いしたりしても効果的な家庭学習にはなりません。
親が勉強を強制すれば、子どもは家庭学習を楽しいものと思えないからです。
楽しいことは長続きしないですよね。だからといって、おだてるばかりがよいことではありません。
子どもが勉強をしていなくても、ときには知らん顔することも子どもの自発性を促すには効果的です。
小学生の家庭学習はどれくらい?
文部科学省の調査では小学6年生のうち、学校外での学習時間が4時間以上では、およそ15%。2時間以上3時間未満と答えたのはおよそ36%でした。また、1時間未満の児童の割合は約38%です。
まったく学校外での学習をしない子は、平日ならおよそ3%です。(参考 文部科学省:「平成26年度全国学力・学習状況調査」)
まったく勉強しない子どもは極少数。ほとんどの小学生が家庭もしくは学習塾などで勉強をしています。
家庭学習は習慣化させることが大切:まとめ
中学校受験を考えるなら、小学校低学年から少しずつ家庭学習を習慣化させましょう。
習慣化させるコツは、
- 勉強する環境を整える
- 学習することが楽しいと思える
- 知的な好奇心をくすぐる
- 調べ方や学び方を親が教える
ことです。小学生から家庭学習を習慣化させれば、高校受験や大学受験の勉強もスムーズにすすめられるでしょう。