私たちが生活する上で欠かせないお金。
「子どもが将来お金のトラブルに巻き込まれたら……」と不安になることがありませんか?
将来子どもがお金に関するさまざまなことで悩まないためにも、小さいうちからしっかりとした金銭感覚を身につけさせましょう。
今回は、小学生の子どもへのマネー教育についてくわしく解説していきます。
貯蓄する習慣が身につけば将来の不安が軽減されますよ。
小学生の子どもにマネー教育が必要な理由とは
マネー教育は将来子どもがお金に困らないための教育です。
小さな頃からマネー教育をするのは、大人になってしまってからでは、金銭感覚は身につきにくいからです。
誰しも我が子には「お金に困る人生になってほしくない」と願うものですよね。
日本では古くからお金の話はタブーとされていました。大人の前でお金の話をすると「はしたない」と叱られることも……。
しかしアメリカでは小さいうちからお金にまつわる教育がされていますし、金融関連の授業が卒業必修単位になっていることもめずらしくありません。小学生からビジネスをしお金の運用を学びます。
お金の運用を学ぶことで、お金にまつわるトラブルを回避できるでしょう。
たとえば大人になって毎月決まった給料があるのに、なぜか家計はいつもギリギリ。
借金ばかりが増えていずれ自己破産といったケースです。ドラマだけの話ではなく実際によく聞く話でもあります。
家計が大変だからと借金を繰り返し、子どもの教育費どころか将来への不安がますばかりに……。
このような悪循環に子どもが陥らないためにも、小学生のうちからのマネー教育が大切なのです。
マネー教育は早めにはじめよう
マネー(金融)教育をはじめるベストなタイミングは、おこづかいをあたえはじめたときです。
丁度小学校に入学するタイミングが理想的。子どもも大きくなり、言えば理解する年頃でもありますよね。
子どもがお金に興味を示したらチャンスです。お金に触れさせ買い物から失敗を学ばせましょう。
誰しも最初は失敗するのが当たり前です。失敗すれば気づきもあるでしょう。
マネー教育をする3つの目的
小学生の子どもにお金についての教育をするなら、目的をもつことが大切です。
ここからは、お金の価値・やりくり・貯蓄する習慣について、くわしく解説していきます。
お金の価値を理解させる
子どもにとってお金は「ただあたえられるだけのもの」です。なぜなら自分で働くようになるのはまだまだ先だから。
お金は労働に対する報酬という認識がなくて当たり前です。
具体的には、
- 会社で働く報酬として給料があたえられる
- あたえられた給料で生活に必要な衣食住をまかなう
- さまざまなものを買うにはお金が必要
- お金が必要だから働かなければならない
ことを繰り返し教えてあげてください。
お金は何もしなくてもあたえられるものではなく、働くことの報酬であること、大切なものであることを理解させることが重要です。
お金を上手にやりくりさせる
お金は大切に決められた中で使うことを教えましょう。欲しいものを片っ端から買ってしまうようでは、与えられたおこづかいもすぐになくなってしまうからです。
上手にやりくりする習慣が身につけさせるには日々の買い物が最適です。
買い物をしながら「本当に必要なのか」見定める力を育めるでしょう。
お金の使い道を明確にするにはおこづかい帳を活用しましょう。
「いつ・何に・どれくらいつかったか」書き留めておき、収支報告をさせるとやりくりする力が身につきますよ。
大切なのは親が口出ししすぎないこと。「それはムダ」「そんなことにお金を使って」など、つい口を挟みたくなるでしょう。
一呼吸置いてグッと我慢してくださいね。失敗から学ぶことも多いのですから。
貯蓄する習慣をつけさせる
おこづかいのやりくりが上手にできるようになったら、次のステップは貯蓄の習慣です。
大人になってから急に貯蓄をはじめても長続きするものではないからです。
貯蓄する習慣を身につけるには、
- 買いたいものが何か
- 買うためにいくら必要か
- 目標額を達成するための貯蓄タイムテーブル
- 貯蓄状況の把握
が必要です。貯蓄するための口座開設はぜひ一緒に行ってあげてください。
目標額はあまり大きくしないことがポイントです。金額が大きければなかなか達成できないからです。
目標を近い将来に置くと、達成しやすくなりますよ。達成感は大きな喜びとなり貯蓄する意識が芽生えるでしょう。
マネー教育は幼い頃からはじめることが大切:まとめ
マネー教育は、子どもが将来お金のことで困らないために必要です。
マネー教育によって金銭感覚を身につければ、トラブルに巻き込まれる心配が少なくなります。
はじめるタイミングは、おこづかいをあたえはじめたとき。
お金の大切さに気づき、使い方の工夫が上手にできたら、貯蓄させることが最終目的です。子どもにお金の仕組みを教えるには、親も理解しておくとよいでしょう。