子どもにかかる教育費はいくら?小学校から大学卒業までを徹底調査

「子どもの教育費、いったいいくらかかるんだろう……」

「子どもには安心して好きな道を歩んでほしい」と子どもの教育費について悩む方も多いのではないでしょうか。

子育てはとかくお金がかかります

子どもの教育費と言われても、はじめての子育てならどれだけ準備したらいいのかわかりにくいですよね。

今回は、子どもにかかる教育費について年代別に解説します。どれだけのお金がかかるのか把握すれば、計画的に準備できますよ。

子どもの教育費はどれくらい必要なの?

教育費とは、学校でかかる学校活動費や学校給食費だけではなく学校外費用が含まれてきます

学校外費用は、塾やお稽古事の入会金や月謝、教材費や雑費、交通費などの合計です。

現在小学生の子どもをもつ親はもちろん、これから出産を考えるカップルも、「何にどれくらい」の教育費がかかるのか把握しておくと、いざというとき安心です。

小学校から大学卒業までにかかる費用について

子どもの教育費といってもさまざまな項目があります。

何にどれくらい必要なのか小学校から大学卒業まで、それぞれわかりやすく解説していきます。

小学生の子ども1人にかかる1年間の教育費平均

小学生の子ども1人にかかる1年間の教育費を表にまとめました。

公立 私立
学校教育費 63,102円 904,164円
学校給食費 43,728円 47,638円
学校外活動費 214,451円 646,889円
学習費総額(合計) 321,281円 1,598,691円

出典:文部科学省 平成30年度子供の学習費調査の結果について(令和元年12月18日)

表を見ると、公立でも1人あたり1年間に教育費としてかかる費用はおよそ32万1千円。私立はおよそ159万8千円です。

私立は公立のおよそ5倍多くかかることがわかりました。

学校給食費に大きな差はありませんが、学校教育費と学校外活動費に大きな開きがあります。

私立は寄付金なども含まれるからでしょう。

中学生の子ども1人にかかる1年間の教育費平均

公立 私立
学校教育費 138,961円 1,071,438円
学校給食費 42,945円 3,731円
学校外活動費 306,491円 331,264円
学習費総額(合計) 488,397円 1,406,433円

出典:文部科学省 平成30年度子供の学習費調査の結果について(令和元年12月18日)

公立の中学校はほとんどの場合、給食が提供されます。

一方私立の中学校では一般的にお弁当であることから、学校給食費に差があります。

学校外活動費については、公立・私立ともに大きな開きはありません。

ですが、学校教育費については私立の場合公立のおよそ8倍にもなります。

高校生の子ども1人にかかる1年間の教育費平均

公立 私立
学校教育費 280,487円 719,051円
学校外活動費 176,893円 250,860円
学習費総額(合計) 457,380円 969,911円

出典:文部科学省 平成30年度子供の学習費調査の結果について(令和元年12月18日)

高校生にもなると公立と私立では、小学校や中学校ほどの大差はみられません

目立つのは学校教育費。私立は公立のおよそ3倍にもなります。

大学生の子ども1人にかかる1年間の教育費平均

国公立 私立文系 私立理系
入学時にかかる費用 714,000円 866,000円 845,000円
在学期間の費用 4,280,000円 6,304,000円 7,372,000円
卒業までの合計 4,994,000円 7,170,000円 8,217,000円

出展:日本政策金融公庫 子ども1人当たりにかける教育費用(高校入学から大学卒業まで)が減少(令和2年3月11日)

大学は学部によって金額のずれがあることを、あらかじめ知っておくことがポイントです。

私立の中でも文系・理系によって教育費の差があります。

また大学生から1人暮らしをする場合、自宅から通学する子どもに比べて家賃や食費といった生活費などの仕送りが必要です。

4年間1人暮らしすれば、年間100万円を仕送りするとしても4年間で400万にもなります。

高校までは毎月定額を授業料として引き落とされますが、大学は前期・後期とまとめて支払います。

大学生なら教育費だけではなく生活費の仕送りを忘れずにいてください

大学進学を考えるなら早めに準備をしよう

子どもを大学まで行かせようと思うなら、早めに教育費の準備をはじめましょう。まとまった金額を一度に用意するのは困難だからです。

貯蓄だけでまかなうのか、奨学金などを利用するのかを考え計画しておくことが重要です。

子どもの学費のことですからお互いに意見を出し合いながら決めましょう。

ただし、子どもの将来は子どもが決めるものです。

将来どんな職業に就きたいのか、そのためにはどんな勉強をしたらいいのかよく話し合っておくとスムーズです。

大学までにかかる教育費:まとめ

子どもにかかる教育費は、公立・私立によって大差があります。

日本の出生率が低下しても教育費が下がるわけではありません。

高校までは毎月引き落とされる教育費も、大学は前期・後期とまとめの支払いです。

1人暮らしをさせるなら家賃や光熱費、食費などの生活費の仕送り分も考えておく必要があります。

教育費は早いうちから計画的に準備をしましょう。将来子どもがなりたい職業に就けるよう、親として精一杯応援してあげたいですね。