子どもが「学校が怖い」と言った時、親にできる最初の対応ー同じ暗闇に立った親として伝えたいこと

子どもが「学校に行きたくない」と言った時。同じ暗闇に立った親として、私の体験から伝えたいこと

この記事にたどり着いた方の中には、

子どもが「学校へ行きたくない」と泣いている。
先生が怖いと言っている。
教室に入れないと言い出した。
なぜ、うちの子がこんな思いをしなければならないのか。

怒りと不安と焦りの中で、どうすればいいのかわからず検索している親御さんもいらっしゃるかもしれません。

私も、まさにそうでした。

どこへ、何を、どの順番で、どう伝えればよいのかわからず、暗闇の中でもがいた時期があります。

今日は、その時の私の体験が、誰かの助けになればという思いで書いています。


親は、子どものSOSに気づいていなかったのではありません

子どものSOSに気づきましょう。
そんな言葉を、私は何度も見てきました。

けれど、そのたびに少し傷つきました。

まるで、親が何も気づかなかったかのように聞こえたからです。

でも実際には、多くの親は気づいています。

  • 何か違う
  • 少し元気がない
  • 朝になると様子がおかしい
  • 学校の話をしなくなった
  • 特定の先生の話題で表情が変わる

そんな小さな変化を、親は毎日の中で感じ取っています。

ただ、

  • 今すぐ動くべきなのか
  • まだ様子を見る段階なのか
  • 私の考えすぎではないか
  • 学校へ言うほどのことなのか
  • 子どもの思い違いかもしれない

そうやって、迷っているのです。

親は鈍いのではありません。

気づいていたからこそ、苦しかった。

それが本当のところだと思います。


そして「やっぱりそうだった」と現実になった時、親はショックを受けます

子どもが、

「明日、行きたくない」
「先生が怖い」
「教室に入れない」

そう言った時、親は強いショックを受けます。

それは突然ではありません。

ずっと感じていた違和感が、

やっぱり本当だった

と現実になった瞬間だからです。

だから親も苦しいのです。

 

我が子が、そう言ったのは、小学校低学年の時でした。

学校が大好きで、お友達が大好きで、帰宅してもすぐに学校に遊びに行くような子どもが、担任の先生が変わって徐々に考え込むような表情を見せ始めました。


私は最初、担任の先生へ電話をしました

子どもの話を聞いて、僕が何か悪いところがあるのなら教えてくださいと聞いてみたら?とアドバイスもしてみました。

けれども、様子を見ていると、何日間も状況が変わらないどころか悪くなっているような気がしたのです。

もしかしたら何か双方に誤解があるのではないか?もし、話が通じなかったらどうしよう。

そんな違和感を抱きながらも、私は最初に担任の先生へ電話をしました。

まずは担任へ確認しよう。
直接、話せば改善するかもしれない。

そう思ったからです。

ただ、電話をして私が担任の先生に事情を話すと

「本人と話をしますので、電話を代わってもらえますか?」と言われました。

 

その時、すぐに私は自分の間違いに気づきました。

 

けれど、その日子どもが帰宅すると、案の定こう言いました。

「明日からやっぱり行きたくない」

やっぱりか…。

私は、予感が的中してしまったことにとてもショックを受けました。

担任へ直接伝えるルートでは、この子の安心につながらなかったのだと。


その次の日、私は教頭先生へ連絡しました

翌日、私は教頭先生へ連絡しました。

子どもが学校そのものを嫌いになったわけではないこと。
友だちは好きなこと。
でも、教室には入れないほど怖がっていること。

それを落ち着いて伝えました。

そして、

  • 別室から登校できないか
  • 保健室や別室対応は可能か
  • 学校とのつながりを切らずに済む方法はあるか

一緒に考えていただきました。

今振り返ると、

最初から担任だけでなく、管理職や別の先生に相談してもよかった

そう思っています。


担任の先生へ直接相談することだけが正解ではありません

困った時、多くの親は、

まず担任の先生へ連絡しなければ。

そう思うかもしれません。

もちろん、それでうまくいくケースもあります。

けれど、

  • 子どもが担任を強く怖がっている
  • 担任との関係が原因かもしれない
  • 親自身も話が通じにくいと感じている
  • 状況整理が必要

そんな時は、最初の窓口を変えることも大切です。

たとえば、

  • 教頭先生
  • 学年主任
  • 養護教諭(保健の先生)
  • スクールカウンセラー
  • 教育相談担当

などです。


その夜、親がまずしたいこと

子どもが帰宅後に本音を話し始める頃、親の頭の中は静かではありません。

  • 怒り
  • 不安
  • 焦り
  • 明日の登校はどうするのか
  • 学校へ連絡するべきか
  • 仕事はどうするのか

現実的な問題が一気に押し寄せます。

私もそうでした。

それでも、その夜にまずしたいことは、

1. 子どもの話を最後まで聞くこと

否定せず、途中で結論を出さず、まず聞く。                                                                   わかります。                                                                                  聞いている間に、どうしても口を挟みたくなります。                                                               けれど、子どもたちは、自分に起こった嫌な出来事をもう一度思い出して話をしています。                                                それは思い違いなのでは?と親は思っても、子どもに伝えてはいけないのだと思います。                                                      口を挟まれれば、子どもの思考は一旦停止し、違う見方をされれば、言っても伝わらない。。。と思ってしまうからです。                                        そして、もう一度途中から聞くことができたとしても、子供の頭の中では、再び、自分が経験した嫌なことを思い返すことになるのです。                                  これは、心にも体にも相当な負担だと思います。                                                                          私が、子供の話を聞くときは、とりあえず口を挟まないで最後まで聞いた方がいいんだなと思った理由には、もう一つあります。                                     じっくり聞いた方が、実は時間がかかりません。                                                                       口を挟んで子供の思考も親の思考も脱線してしまい、再び軌道修正していると、疲弊し、時間も倍以上になると学んだからです。

2. 子どもを安心させること

  • 話してくれてありがとう
  • それはつらかったね
  • 明日のことは一緒に考えよう

怒りや焦りの中で、なかなかそうした言葉を伝えるのは難しい。

けれど、大きく頷いて「うん。そうか。」「そうだったんだね。」

その一言だけでも、子どもは少し落ち着くことがあります。

ここは、頑張って子どもに伝えましょう。

子供を安心させたあと、親はしなければならない段取りが待っている。

だから、子どもが言ったことをできるだけ客観的に捉えて学校に伝えることができるように考えながら聞く必要があるのです。                                 私には、これがとても難しかった。                                                                              怒りと不安と焦りの中でもいつまでも進まず、どことどこに問題があるのかよく聞き取れない子供の話の全体を把握することは、苦行でした。

けれど、ここをきちんと整理しておくことは段取りをする上で大変重要になってきます。

学校に連絡した時に、大切なことを伝え忘れたと言うことがないように、子供から話を聞いたらすぐにメモに残しておいた方がいいと思います。

私は、もしも、学校側で時間を作ってくれると言うことになったら、話すよりもメモにして渡したほうが経緯をわかってもらいやすいと考え、メモも準備しておきました。

3. 明日の段取りを考えること

  • 行けそうか?
  • 休ませるか?
  • 自分の仕事はどうするか?
  • 登校班に連絡
  • 休ませる他にどんな方法があるのか?
  • 誰に?どのように?連絡するか?
  • 相談先はどこか?
  • なぜ「学校に行きたくない」と言ったのか?持参するメモの作成(電話の時も役に立ちます)。
  • 今後のことについて、学校と相談しておくべきこと。例えば、保健室や支援室など別室登校などは可能か?など子供自身が安心して登校できる方法を相談するためのメモの作成。

感情は後で整えてもいい。
でも、明日の段取りと準備は今しか組めないことがあります。


その夜、すぐ学校へ電話しなくてもいいことがあります

親としては、

今すぐ学校へ言いたい。
今日のうちに伝えたい。

そう思うこともあります。

まだ夕方だから間に合うかも!

私もそうでした。

けれど、怒りや不安の中でそのまま動くより、

  • 事実を整理する
  • 誰に相談するか考える
  • 自分の感情を整える
  • 学校と相談することも整える
  • メモを作って整理しておく

その夜はその時間にして、翌朝落ち着いて動く方がよいこともあります。


学校から提案があっても、子ども抜きで決めなくていい

学校側から、

「別室対応できますよ」
「短時間なら来られますか」

と提案されることもあります。

それはありがたいことです。

ただ、即答しなくてもよいと思います。

学校には「少しお時間いただいて、子供と話し合ってからお答えしてもよろしいでしょうか?」と伝えて

まずは、

「先生はこう言ってくれているけれど、どう思う?」
「少しだけなら行けそう?」
「今日は難しそう?」

と、子どもに聞いてみる。

子どもと相談してみます。

その一言を挟むことで、子どもも自分のこととして考えやすくなることがあります。


ほんの少しでも学校とつながる意味があることもあります

もし学校側から、当日

「今日も別室対応できますよ」

と提案があった時、無理のない範囲で短時間だけ行ってみるのも一つの方法です。

教室に入ることではなく、

学校とのつながりを完全に切らないこと

に意味がある場合があります。

翌日、あるいは、その後のハードルを緩めておくということができるかもしれません。

ほんの10分でも、顔を出すだけでも、子どもにとっては大きな一歩になることがあります。


同じ暗闇に立った親として伝えたいこと

この時期は本当に苦しいです。

怒り。
不安。
焦り。
罪悪感。
子どもへの心配。

気持ちがいくつもの方向へ引っ張られます。

けれど、今振り返って確かに思うのです。

ここは、踏ん張った方がいい局面です。

誰に相談するか。
どうつなぐか。
子どもをどう安心させるか。

この時の初動が、その後を支えてくれることがあります。

子どもの小さな言葉は、深い意味を持つことがあります

今回のように「学校が怖い」という言葉だけでなく、
子どもは日常の何気ない一言で心の動きを伝えていることがあります。

以前、noteにこの頃の子どもの気持ちを書きました。

👉note 「『このシールを見ると寂しくなる』と、はるが言った日」

もしよろしければ。


まとめ

親は、気づいていなかったのではありません。

ずっと気づいていた。
でも迷っていた。
そして、本当になった時に苦しんだのです。

だから、すぐ動けなかった自分を責めなくていい。

もし今、同じ暗闇の中にいる親御さんがいたら、

どうか一人で抱え込まないでください。

あなたが悩んでいること自体、もう子どもを大切に思っている証拠です。

※本記事は、現在の医学的知見と専門家の説明、そして私がジェンダーを基盤に多領域を横断して学んできた理解にもとづいています。研究は日々更新されるため、新しい見解が示される可能性があります。